【改善事例】食事に気をつけても治らない便秘。原因は「すべり症」でした。60代女性が腰痛と便秘を同時に克服した9ヶ月

2025年9月12日2025年12月5日

今回ご紹介するのは、60代の女性のお客様です。娘様が当院に通われており、「母の不調も診てほしい」とご紹介いただきました。

【ご来店時の深刻なお悩み】

「食事を変えてもダメ、薬（アロエ）に頼るしかない…」そんな八方塞がりな状態でご来店されました。

なぜ、食事療法で治らなかったのか？

【お腹と体の状態チェック】 お体を拝見すると、食事では解決できない「構造的な問題」と「神経の問題」が絡み合っていました。

「すべり症」による腹圧不足： これが最大の原因です。腰椎すべり症の痛みがあるため、体が無意識に防御反応を起こし、リラックスできない状態でした。さらに、腰が痛いとトイレで**「いきむ（腹圧をかける）」ことが怖くてできません**。出すための力が物理的に使えなくなっていました。
交感神経の張り詰め： 痛みへのストレスや考え事が多い性格から、自律神経が常に興奮状態（交感神経優位）。胃腸（小腸）がカチカチに緊張して動いていませんでした。
冷えと感覚麻痺： 足やお尻が冷え切っており、便意（もよおす感覚）そのものが消えてしまっていました。

つまり、**「腰が痛くて力が入らず、神経が緊張して腸も動かない」**状態だったため、いくら良い食事をしても効果が出なかったのです。

便秘だからお腹だけ、腰痛だから腰だけ、では治りません。両方のアプローチを同時に行いました。

カチカチの小腸を**「腸もみ」でほぐし、自律神経をリラックスモードへ。同時に、便秘の大きな原因となっている「背中や腰の緊張」**を取り除く調整を行いました。腰が楽になることで、初めてお腹に力を入れる準備が整います。

**「超短波（温熱機器）」**を使用し、冷え切ったお腹と腰を深部から温めました。血流を良くすることで、痛み物質を流し、腸の動きを活性化させました。

感覚を忘れてしまっていたため、**「もよおすための運動」と「腰に負担をかけずに腹圧を入れるトイレの姿勢」**を指導。リハビリのように、排便の感覚を取り戻していきました。

「腰」と「腸」のケアを並行して行うことで、体は確実に変わっていきました。

【初期：快便リズムの確立】（週1回ペース × 3ヶ月） 最初の3ヶ月で、お腹と腰の緊張が取れてきました。徐々に**「毎日便が出る」**ようになり、アロエドリンクに頼らなくても済むように！
【中期：安定化】（2週に1回ペース × 3ヶ月） 便通が安定したため、間隔を空けました。この頃には、最初あれほど悩まれていた**「腰痛のこと」をほとんどおっしゃらなくなりました**。腰が良くなったことで、しっかり腹圧をかけられるようになり、さらに快便になるという好循環が生まれました。
【卒業】（9ヶ月後） 3〜4週間に1回でも状態が安定。腸内環境が良くなったと実感され、日々の不快感がなくなったため、笑顔でご卒業となりました。